2025年10月20日
RAG
(京都)
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M:諸岡ケンジ
T:TONE

(第一部)
Dead or Love(M)
空(M)
手紙(M)
うけとめて(T)
瑠璃色の地球(T)
東京の男が好きなんか(T)
FULL MOON(T)
(第二部)
月のあかり(M)
今(M)
秘密基地(M)
Love Me Tender(M)
駅(T)
空も飛べるはず(T)
母の日に(T)
さもない日々(T)
(En)
忘れかけた空(M)
うけとめて(T)

諸岡さんは実に25年ぶりの出演となる京都RAG。私もその時以来、25年ぶりの再来です。
ステージ奥に掲げられたロゴと壁一面のサインに、何だかあの時に戻ったような気分になりました。
前回はモットさん&原田喧太さんとのライブで、桑名さんが飛び入りされたのでしたっけ…。
今回は、京都では初ライブとなる【TONE】との2組構成。
とは言え、1部・2部でそれぞれのステージ…という形ではなく、
Gtの土方隆行さんが諸岡さんのサポートとTONEの2役を担い、
1ステージ毎に前半が諸岡さん、後半がTONEというスタイル。
後方からフロアを通って、まずは諸岡さんと土方さんが登場。
重めストロークのアコギに、低めの音を添わせた土方さんのGtで
流れ出したイントロは"Dead or Love"
アコギのボディで軽く刻むリズムと、喉の奥で鳴らすフェイク。
黒い壁を背に、闇色の際立つ仄かな照明が曲調に似合っていて、
初手から聴き入る&魅入られる幕開けとなりました。
今日の京都は青空、途中で少し雨がぱらついたのだそうで、
「どんな空になるだろう」という言葉とともに"空"
先刻、京都駅に着いた時にくっきりと見えた虹を思い出しつつ、
歌声と、いつもと少しトーンの違う土方さんの音の共鳴にうっとり。
"HIJIKEN"でも感じたけれど、アコギとの2本だからこそわかる、
それぞれの音の色と、いつにも増して深みのある声。
終盤、"彷徨う…"の後の音嵌めが最高に気持ちよくて、改めてこの場所で聴く…という感慨もひときわ。
特にここ数年というもの、旅する理由の大半が諸岡さんのライブというヒトなので(笑)、
各地で見上げる空の思い出にはいつも「歌」が流れていて、
その1つ1つがココロの中で「あの日の空」として重なっているのです。
歌終わりに諸岡さんが話し出したのは、25年前の、ここRAGでのこと。
客席にいらした桑名さんが、終盤に飛び入りで歌われたんですよね。
"Wonderful Tonight"、そして "月のあかり"…。
あの時、桑名さんから「歌え」と振られた諸岡さんの表情と歌声を
まるで昨日のことのように覚えています。
そんな思い出を語りながら、「アルバムの中で、手紙を書いています」と奏でられたのは
アコギに、ハーモニーの効いた土方さんのGtを合わせた"手紙"
ゆっくりと、時に呟くように、時に遠くへと放つように紡がれる歌は、長い手紙のようでした。
拍手の中、もう一度アコギでフレーズを爪弾きながら、奈月れいさんをコールして入れ替わり、
ここからいよいよ京都初となる【TONE】のステージへ。
まずは奈月さんのオリジナル、オケを重ねて軽快なリズムで手拍子と笑顔を誘う"うけとめて"
そして一転してGt1本でしっとりと聴かせる"瑠璃色の地球"(松田聖子)が続き、
Wetな泣きのGtに奈月さんの艶のある歌声が雰囲気たっぷりの"東京の男が好きなんか"(シルヴィア)と
オリジナルとカバーも取り混ぜつつ、形作られる【TONE】の音世界。
お2人のトークもほっこりと和やかで、ふんわりと温かい空気を感じました。
第一部のラストには、土方さんのソロアルバムのTitle Tune"FULL MOON"を。
アルバムで聴いて、テーマを含めて実はこっそりお気に入りだったこの曲。
まさかの生!で聴く機会がくるとは…♪
Instrumentalにじっくりと浸ったところで、第一部のステージが終了です。

休憩を挟んでの第二部は、新作Tシャツに着替えた諸岡さんがまずは1人で、
続いて土方さんもステージへ。
そして、アコギ1本で歌い出したのは"月のあかり"
25年前と同じ場所で歌う姿に、あの時の場面が重なっていくようで…
奇しくもあの日は10月、そして桑名さんの命日も10月。
予定外の1曲だったようで、「お前は死ぬまで歌っとけ!」と桑名さんに言われた…と。
諸岡さんの中に残る桑名さんの言葉や、音とともにこの場にある「想い」。
そんなものが諸岡さんに今日、これを歌わせたのかもしれません。
昔、学園祭のライブで出会った子が今でも来てくれて…とフロアに目線を向けつつ、
デビュー曲を1フレーズ歌ってみたり、土方さんとの馴れ初め(?)を話してくれたり。
そんなトークの中から、「好きな人と一緒にいられたら…と、湧いてきた歌」と
ゆっくりとアコギ1本で"今"を。
サビから土方さんが重ねた柔らかな音色、そしてDメロで入ってきたひときわ渋い音。
そこから間奏が入るという、アルバムとは違うライブバージョンのアレンジで、
ぐっと音が盛り上がったところで、一転してほぼアカペラの歌声へ。
マイクもはずした生声で歌われたサビと、アウトロでさらに際立つクリアな音色のギター。
音と一緒に震える空気まで、ライブならでは、同じ場にいるからこそ味わえる感動…!
その音の余韻を、曲のエピソードを交えたMCで繋いで"秘密基地"へ。
アコギからしっとりと、そしてそっと音に乗せて歌い出した声、そのひと声に瞠目。
いつもよりさらに深く、遠くへと伸びていくような…上手く表現できないけれど、
これは今まで聴いてきた中でも屈指の響きなのではないかと。
後半のサビで、高く上げた後の短いフェイク。
そこからの土方さんのギターのアプローチ、初めて聴いた音かも。
その後に続く声がまた一段と…!今日の"秘密基地"、とにかく声が絶品!に尽きます。
音がやみ、拍手が起こる中、今度は先ほどとは違う少し悪戯っぽい笑顔の諸岡さん。
この表情は…と思ったら、やっぱりコレ、"Love Me Tender"
初めての方もいるからね、ということでフロアの声がキメるフレーズを何度か練習。
回を重ねるごとに、男性の声が大きくなっていくのも楽しい!
声を出したことで和んだフロアでは、イントロから自然に手拍子が。
今日も軽快なリズムで、笑顔とハートがたくさん咲きました!
曲終わりの拍手の中、再び"Love Me Tender"のフレーズを歌い出した諸岡さん。
即興で歌われる、ステージへと呼び込む歌詞に乗って、ここで奈月さんが再登場。
諸岡さんとバトンタッチして、2幕目の【TONE】の時間がスタートです。
まずはしっとりと、"駅"(竹内まりや)。
アコギに持ち替えた土方さんとのハーモニーが重なり合い、音も声も情感たっぷり。
そして、土方さんがプロデュースされたスピッツの"空も飛べるはず"とカバーで2曲。
お2人でのトークでは、出会いやTONE結成のエピソードをたっぷり聞かせてくれました。
続いては奈月さんのオリジナル曲、お母さまに向けての"母の日に"に続いて
Gt1本でじっくりと聴かせる"さもない日々"を。
選曲も音も声も…淡いけれどカラフルなTONEの音世界、気持ちいいですね。
TONEとしてのオリジナル曲も完成し、あとはレコ&お披露目を待つばかりなのだとか。
ここでライブ本編は終了…のようでしたが、構成が少し変則的だったこともあって
終わり?それとも次の曲がある??とアンコールのタイミングを迷っている感じのフロア。
少々の間をおいて、無事に盛大なアンコールがかかりました(笑)
「アンコールもらえないかと思った!」と笑いながら、ステージへと戻ってきた諸岡さん。
新Tシャツを着た、その胸につけられていた大きなバッジには、刺繍で象られた諸岡さんのロゴマーク!
こちら、前半で話されていた、学園祭の頃からずっと応援されている方のプレゼント!
今日のために作って持ってきてくださったのですー♪
実はこの日のライブ前、25年前にここで撮った写真を諸岡さんにお見せしたのですが
「さっき、写真を見せてもらって…」と、当時の思い出などを話してくれました。
そこへ、こちらはTONEのTシャツに着替えた土方さんが再登場。
アンコール1曲目は、諸岡さんと土方さんで"忘れかけた空"
"25年ぶりのRAGで…♪"と歌い語り、手拍子を煽ってイントロ、そしてギターソロへ。
"Oh Yeah!"のCall&Resには奈月さんも加わって
最後まで盛り上げてくださいました!
ライブの締めくくりは、3人でのトークの後、
奈月さんの「みんなで歌いましょう!」の声から
今日2回目の"うけとめて"
諸岡さんも加わって、華やかに、楽し気に。
軽やかなリズムのこの歌と手拍子に乗って、
笑顔に包まれた本日のライブの幕が閉じました。
普段はなかなか味わえない、この2組ならではのライブ。
ツーマンともセッションとも違う楽しさ、たっぷりと堪能させていただきました!
変わったものと変わらないもの、去る人もあれば、集う人もある…25年ぶりに訪れたRAGは、そんなことを感じさせてくれました。
今夜も素敵な時間をありがとうございました!

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